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今週の救命病棟24時 - 最終回

食中毒で多くのスタッフが倒れる中、
残りのスタッフが不眠不休で救命活動を行う。

病院に運ばれる患者からは、次のような意味のせりふが出てくる。
「郵便配達をしても家は前回でやりきれない」、
「地方から復興のため来たが、仕事をしても……」
阪神大震災のような地震からの復興の過程で、
多くの人が感じていた(であろう)叫びが聞こえた気がする。

一方で、大規模災害からの復興という意味では、
最終回だけでもいろいろな課題を提示してくれた。
首都が地震の被害に遭うと日本の国家予算、下手すればそれ以上の被害が出ること、
日本が非常事態のとき、フレキシブルな対応ができるのかどうか
(寺泉の「先生方は何かする前にまず視察だ」という意味のせりふが印象的だ)、
海外からの医療団の受け入れ態勢(言葉は? 治療法などの違いは?)……
※以前ここで「なぜ国際人道支援団が日本に来ないのか」と突っ込んだが、
実際は単純なものではないようだ。
でも、ピンチの時には言葉や慣習の違いなんて何とかなるものだ、
というのは楽観的な考えなのだろうか。
医学用語なんてドイツ語がわかっていれば何とかなりそうなものだけれど……

阪神大震災から問題や教訓は学び取っているはずだろうが、
それをきちんと把握し、実行できるかどうかが問題だ。
そのことを、ドラマを見て感じた。

これは「大規模災害時の救急医療」とまったく関係ないが、
男性の看護師(「看護婦」が「看護師」と呼ばれるようになったのは最近の話だ)
という、光の当たらない存在を取り上げたことも書いておきたい。
しかも、それを演じていたのが、
北海道では有名だが全国での知名度は決して高くなかった
大泉洋だということがまた印象的だ。
(もっとも、このドラマの出演が決まった時点では、
大泉にスポットライトが当たってはいただろうが。
公式サイトのインタビューNo.11も参照。
余談だが、そのインタビューの「仲の良いディレクター」とは、
「水曜どうでしょう」を作成した
HTBの藤村ディレクター、もしくは嬉野ディレクターのことだろうか)
看護師の活躍はスペシャルまでのお楽しみ、かな?


残念なこともある。

ラストで進藤先生がどうなったかが、
ちょっと省略されすぎのような気がする。
(それも来週のスペシャルに回すのか?)

また、ここで危惧していたように、
ERの第8シーズンの最終回と同じような展開になってしまった。
ERの場合は、天然痘で病院が閉鎖となってしまうので、
救命病棟24時とはまったく異なる展開のようではあるが、
病院が危機に瀕するという意味では変わらない。
「ERの二番煎じ」から抜け出せなかった印象があったことは残念だ。

不満な点はまだある。
ドラマで描かれた「大規模災害時の救急医療」という点では、
どうしても物足りなさがある。
展開に緊迫感がないからだ。
大震災が起きたら、ドラマで描かれている状況よりも数倍悪くなるはずだ。
阪神大震災で現場を体験した人は、このドラマを見てどう思っているのだろうか。

しかし、災害からの復興とそれにまつわる問題、そして人々の想いという点では
力が入っていて、悪くないドラマだった。
(裏を返せば、そこに力を入れたがために、「大規模災害時の救急医療」
の観点からみた展開が弱い印象を私は受けてしまった)

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