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感想 - Dream Theater / Score

(追記・修正: 2006/9/10)

入手したのはDVDのみ。
初回特典のあるCDも欲しいけど、DVDがあればCDがなくても大丈夫だろう、と買わず。
# 他にもIron Maidenの新譜やらなにやらでいろいろお金を使ったので、ちょっと財布が……、というのもあるが

サブタイトルに``20th Anniversary World Tour''とあるように、Dream Theater結成20周年に伴うツアーの最終日の講演を収録。
この最終日は、ニューヨークのRadio City Music Hallでオーケストラと共演している。
HR/HMのバンドでオーケストラと共演したのは、過去にMetallicaやScorpionsなどがあり、珍しくはない。
とはいうものの、Dream Theaterが晴れてその仲間入りを果たしたことを知ったとき、どういう演奏をしたのか、とても興味があった。
今回、``Score''を買ったのも、そういう衝動からだった。

曲順も見事。
後半のオーケストラ(名づけてオクタヴァリウム・オーケストラ)との共演では、Six Degrees of Inner TurbulenceやOctavariumなど、ストリングスやオーケストレーションをフィーチャーした曲を5曲演奏。
アンコールはMetropoliceをオーケストラと共に。
曲目は、最新作Octavariumからの曲を中心に、過去8枚のオリジナルアルバムから基本的にもれなく、かつ幅広く選ばれ、特に筋金入りのファンにはたまらない選曲だろう
(逆に、私のようにアルバム全部やレアな音源を持っていない人には厳しいが、聴いていないほうが悪いから仕方ない)。

DVDの音声は、ドルビーデジタル(5.1ch)とステレオリニアPCM(2ch)。
特にリニアPCMは48kHz/16bitと、CD(44,1kHz/16bit)よりも少し高音質。
ライヴ・アット・武道館のときはドルビーデジタル(5.1ch/2ch)だったので、個人的に音質にこだわったところには感激。

ライヴ・アット・武道館にはなかった解説もDVDについている。
CDの解説と同内容かどうかは不明。
ただし、DVDにはCDのように歌詞と対訳はないので注意(逆に、解説以外に歌詞と対訳もついていることが日本盤CDを買うメリットなのだろう)。

ライヴの醍醐味の1つとして、1つの曲を演奏するにしてもライヴのたびに演奏が異なり、またオリジナルとは違ったアレンジを加えることで、スタジオレコーディングされたオリジナルの演奏とは違ったものが発見できる点があると思う。
その点を中心に、1枚目(ライヴ)の感想をつれづれと
(同内容のCDを聴いた人も参考になるかもしれません)。

第1部(バンドのみ)
キーボードのジョーダン・ルーデスの手元にはKORGOASISというシンセなど、「新兵器」が。
ドラマーのマイク・ポートノイは、会場のあるニューヨークを本拠地とするNBAのチーム、ニューヨーク・ニックスのユニフォーム風のシャツを着て登場。
1. The Root of All Evil
ジェイムズ・ラブリエのヴォーカルが1曲目から冴え渡る。間奏のユニゾンとギターソロも原曲どおり再現し、テクニックを見せ付ける
2. I Walk Beside You
1.も含め原曲を忠実に再現。でもオリジナルとは違ったよさがあっていい
3. Another Won
Dream TheaterとがまだMajestyと名乗っていた時代の曲で、私は初めて聴く。ここの主役はオリジナルメンバーのジョン・マイアング<b>、ポートノイ、ジョン・ペトルーシ<g>で、バンドに途中加入のルーデスとラブリエは脇役に徹し、控えめ。スクリーンのMajestyのロゴはお世辞にもかっこいいとは言えず、曲やアレンジも荒削りだが、勢いをすごく感じる。マイアングのベースが個人的な聴き所
4. Afterlife
1作目のアルバムより。これも私は初めて。3曲目よりも少し洗練されているが、エネルギッシュさは変わらず。ここもマイアング、ポートノイ、ペトルーシが主役
5. Under a Glass Moon
ラブリエ加入後初めてのアルバムで通算2作目・Image and Wordsより。ルーデスとラブリエもこのあたりから再び演奏や歌を前面に出してくる
6. Innocence Faded
3作目より(これも未聴)
7. Raise the Knife
4作目のFalling Into Infinityからの曲は演奏されていないが、その代わりに選ばれたのが、4作目アウトテイク(後にファンクラブの特典CDになったらしいが、持っていないのでわからない)のこの曲。これも初めて。なんとなく4作目全体にあるしっとりさと(アウトテイクらしいので当たり前かもしれないが)、メタルらしい激しさが同居しているという印象
8. The spirit carries on
ルーデス加入後、初めて作られた5作目の終盤を飾るバラード。ラブリエの歌が個人的に印象に残る

前半はバンドの曲調などの移り変わりがわかって面白い。

第2部(バンドとオーケストラ)
タキシードを着ているように錯覚させるポートノイのTシャツが面白い。
9. Six Degrees of Inner Turbulence
同名の6作目アルバムの最後を飾る曲。
オリジナルはなんと約42分で、CD1枚丸々使って収録し、さらに途中のパートから選曲できるようにしていた。
それほど壮大な曲だけに、オーケストラの共演もよく似合うし、個人的にもこの共演で聴いてみたかった曲の1つ。
各パートのうち、Overture(序曲), Good Night Kiss(中盤), Losing Time(フィナーレ)は、テンポが原曲よりも少し遅い(ように感じる)箇所がある。それがまたいい味を出し、感動を増幅させている。
Good Night Kissが個人的に好きな曲
※ちなみに、8作目・Octavariumの5曲目にPanic Attack(パニック発作という意味)という曲が収録されていることからわかるように、Dream Theaterには精神や精神病などについての曲がいろいろある
10. Vacant
7作目Train of Thoughtに収録され、間奏曲のような位置づけ。オーケストラが演奏したことで、オリジナルよりも厚みのある音に仕上がった
11, The Answer Lies Within
Octavarium収録(13曲目まで)。10曲目~11曲目のつながりも面白い。オリジナルに忠実
12. Sacrificed Son
これもオリジナルに忠実に再現。歌詞のテーマは同時多発テロと、重いもの
13, Octavarium
これも個人的にオーケストラとの共演を聴いてみたかった曲。
最初のキーボード(実際にはコンティニュウム(Continuum)という、特殊な電子楽器コントローラを主に使用)ソロを原曲よりも長めに取り、あとは原曲とほぼ同様。
この曲も演奏技術、特にキーボードとギターの凄さを堪能できる。
最初のフルートソロ、フィナーレのオーケストラが印象的。
チラッとしか映らないが、背景のスクリーンに映る映像やアニメにも注目

アンコール
14. Metropolis
2作目収録で、原曲は8分を超える長い曲。
意外とオーケストラとの相性が良かったことに驚き。
オーケストラとの共演が、ストリングスなどを導入した曲ばかり、というのもつまらないので、こういう曲があってもいい

バンドとオーケストラの共演だが、実は少しがっかりしている。
オーケストラとあるからにはそれなりのものだろうと思っていたが、実際は思っていたよりも規模が小さかった(スペースや予算の都合もあるだろうけど。ニューヨークにはニューヨーク・フィルハーモニックという有名なオーケストラがあるが、共演しろというのは酷だろう)。
はじめ、安物のイヤフォンでSix Degrees of Inner Turbulenceの最初のパート・Overtureの音を聴いていたが、思ったよりも迫力がなく、また音やテンポが外れているような箇所もあり、期待はずれだった。
その後、少しだけ高級なヘッドフォンで聴きなおしたらだいぶ良くなったが、それでも少し物足りない。
これはレコーディングが原因だと信じたい(現地にいたわけじゃないのでわからないが、ライヴ会場では迫力があったとは思う)。
一方で、オーケストラに練習不足があったのかもしれないが。
もし、エンジニアがオーケストラのレコーディングやミックスに関して素人なら、その部分だけは専門家に任せてもよかったのかもしれない。
ただ、バンドとオーケストラのアンサンブルの箇所は、音の厚さと広がりを感じた。
この共演を聴くためだけにDVDを買ったようなものなので、上で書いた不満を差し引いても十分満足。

ちなみに、オーケストラの譜面台は光っていた。
前述したMetallicaがライヴアルバム(映像化もされている)「S&M」に収録したコンサートでやったことの真似、もといリスペクトだろうか?
(Dream Theaterは、過去にライヴでMetallicaのアルバム・Master of Puppetsを曲順どおりカヴァーしたことがある。その評判を聞きつけ、Metallicaがそのときの演奏を聴きたい、とバンド側に申し入れたほど。この演奏はOfficial Bootregの形で入手可能)

ヴォーカルについて、ライヴに行った人は「ジェイムズの声が絶好調」という感想を持つ人も多かったようだが、それに偽りなし。

このDVDはオリジナルの演奏とは違ったライヴ演奏の良さが堪能できる1枚。

※今回トラックバックした先の一覧(兼トラックバックの削除防止)
丁寧に記事を書かれていることが伝わってきたので、思わずトラックバック。2番目はここの常連さんです

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Comments

おお、書いていますね書いていますね!
儂も当初はdanさんみたいに1曲1曲感想を書こうと思っていたのですが、

「読んでくれるかなぁ」

と変な危惧をしてしまって結局あまり書きませんでした。
しかしながら、こうやってdanさんのDT記事を読むにつけ、
舐めるように読んで楽しんでいるDT狂の自分が居たので、

「やっぱ書こw」

と思ってしまいました(笑)
オーケストラなどについてもちょっと違った切り口から書…けたらいいな(汗)

P.S. ジェイムズ良かったでしょう?(我が子のように云ってみる(笑))

>「読んでくれるかなぁ」
> と変な危惧をしてしまって結局あまり書きませんでした。
誰が読んでくれるのかや、このことを書いたら誰かに叩かれるのではないか、などを恐れていると、結局何も書けなくなりますよね。
ここもある意味自己満足の極みで、1日に10人来てくれるかどうかの偏狭サイトなのですが、気にせず書いてます。
そういう自己満足の記事でも、Potionさんのうように楽しんで読んでくれる人がいることに、私は感謝したいです。
というわけで、
> オーケストラなどについてもちょっと違った切り口から書…けたらいいな(汗)
を、「変な危惧」などせずに、どうかどうか書いてほしいです。
雑誌や他の人たちとは違った独自の切り口からの記事を、期待してお待ちしています(だからこそのblogだと思います)。

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