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September 2006

エンジニアの能力とソフトウェアの作り方

2つの記事を紹介するけど、いずれも記事だけでなく、コメントにも注目。

1. ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている
http://satoshi.blogs.com/life/2006/03/post_8.html


優秀なエンジニアとそうでないエンジニアの生産性は(誇張抜きで)20対1ぐらいである。

というのは興味深い。
mixiだけでなく、googleやyahoo!などを志望する人たちは多分、「通常の3倍」なんて目じゃなく、20倍仕事が出来る人なのだろうか。
ただ、仕事ができるだけでもいけないのが現実だろうけど。
※おまけ: Googleに就職面接に行く前に知っておくべきこと
http://satoshi.blogs.com/life/2005/10/google.html
# 『Googleは、「プログラミングが大好きで、ウェブのイノベーションに関わりたてしかたなく、英語でコミュニケーションが出来て、ものすごく頭の良いエンジニア」を探しているのである』とあり、他の企業もそういう人材を欲しているようだ。引く手あまただが、そんな人材がたくさんいれば企業は人材確保や教育などで何の苦労もしないだろう
※おまけ2: グーグルの特異性と強さ
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060924

ちなみに


しかし、私が一度働いたことのあるNTTの研究所では、ほどんど自らソフトウェアの開発をしたことの無い人達が詳細資料書を書き、それを外注に発注してプログラムを書かせる、というソフトウェアの作り方をしていた。学生時代からプロとしてソフトウェアを作っていた私は、新入社員にも関わらず「こんなやりかたじゃ良いソフトは作れません」と上司たちにくってかかったのだが、誰一人として理解してくれなかった。

とあるけど、NTTの研究所もそういうところばかりではないだろう(誇張して書いているのだろうけど。また、昔と今では実態も違うはず)。

2. SEはメニューのないレストランのウェイターか?
http://satoshi.blogs.com/life/2006/03/se.html
上の記事を受けて、ソフトウェアを作っていく中での問題点などに触れている。

ここでは、料理を作ったこともないウェイターがレシピを書くというたとえをしている。これをSEに置き換えれば、

SEの役目を、本来の「客が何を欲しがっているか、何を作れば喜んでもらえるかをソフトウェアエンジニアに伝える(要求仕様)」ところにとどめておけばよかったのに、ソフトウェアエンジニアの不足を補うために「どうやって作るか(詳細設計仕様)」という所まで踏み込ませてしまったのが間違いの始まりだったのではないだろうか。

ということなのだろう。
このあたりが核心か。

人手不足を補うために情報工学に無知な人をソフトウェアエンジニアに育てた場合、コンピュータサイエンスの知識やプログラミング経験が不足していそうなのは気になる(上っ面の知識なら何とかなるのだろうが、深い知識を習得したりプログラミングの経験を積むには長い時間がかかるはず)。
それは、
http://satoshi.blogs.com/life/2006/03/post_8.html
にあるような、


「どんなに優秀なエンジニアでも、決してプログラムを自分自身で書かずに良い詳細仕様を作ることは出来ない」という絶対的な法則があるのだ。私の知っている優秀なエンジニアは、皆それを知っており自ら実行している。



実際にプログラムを書き始めて初めて見えてくること、思いつくことが沢山あるので、それを元に柔軟に設計を変更しながらプログラムを書き進めるのである。作っているプログラムが予定通りに動き始めてやっと、設計も完成に近づくのである。

ができる文系のエンジニアはどれくらいいるのだろうか、ということにもつながるのだろう。

# 個人的には、コンピュータサイエンスの知識やプログラミング経験がどちらも豊富でなければ、上のようなことはできないと思う

経験や能力もないのに、余計な仕事をさせる(でしゃばることも含めるのだろうけど)のはよくないのかね。
もちろん、教育のためにいろいろな経験を積ませることはとても重要なのは、論を待たないが。
ただ、知識だけでは頭でっかちになるのかも。

理系VS文系・エンジニアラウンド

※別のところで書いた日記を加筆して転載。
社員の採用も楽じゃない
に関連して、理系と文系を比較してみる。

2つを見る限り、出世(昇進)は理系と文系でそれほど差はなさそうだ。
ただ、「ない」の割合は両方とも文系のほうが高かったようだ。
それにしても、エンジニアでも英語力とコミュニケーション能力が重要だというのが興味深い。
その2つは、職種に関係なく、誰かに指摘されるまでもなく重要な能力だということくらい、働いている人にとっては常識だろうけど。
# 英語力に関しては、
Googleに就職面接に行く前に知っておくべきことの記事でも指摘されている

文系エンジニアの方とお会いする機会は俺の場合ほとんどないので、なんともいえない点が多い。
理系エンジニアと比べ、文系エンジニアは技術的スキルのなさを語学力とコミュニケーション能力で補っている人など、バリバリの理系にはない良さを持っている人がきっといるだろう。
# もっとも、その企業の教育が悪ければどうしようもないが
また、文系エンジニアの中には、理系知識のなさを補おうと必死で努力した人も多いはず。

年収の格差・その実態

# 追記: 2006/10/8(Sun)

※別のところで書いた日記を加筆して転載。
社員の採用も楽じゃないで社員の採用を取り上げた。
ここで、就職や転職のときに重要な要素の1つだと思われるのが、待遇(年収など)。
というわけで、年収の格差にスポットライトを当ててみる。

「28歳の年収格差」実態レポート
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/01/kakusa/kakusa_01.html
「33歳の年収格差」実態レポート
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/01/kakusa/kakusa_02.html

これを読むと、お金はないよりはあるに越したことはなく、また年収での「勝ち組」「負け組」の格差は20代でもあることをまざまざと思い知らされる。
お金は人生のすべてではないと思うし、せめて心だけでも豊かな生活を送りたい今日この頃。

おまけ: 年収と労働時間から算出!時給が高い職種・低い職種
http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000227&__m=1
さらにおまけ: 拡がる成果主義!僕らは金持ちエンジニアになれるのか/Tech総研
http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000441&__m=1

給与・賞与・報酬相場/Tech総研
http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s01200.jsp?p=lwd&__m=1

[特集]日本人の全給料-最新版! - MSNマネー
http://special.msn.co.jp/money/salary/life_salary/001.html

追記: さらにこんな記事も。

生活保護、過去最多の104万世帯 05年度の月平均
http://www.asahi.com/job/news/TKY200610060319.html

年収300万円以下 5年間で185万人増
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-10-03/2006100301_02_0.html

年収は減らずに増え、年収が増える人はもっと増えることで生まれる「格差」(物価も極端に上昇せず、誰もがかつてのバブル時代のような生活ができる?)なら歓迎だけど、世の中甘くはないんだろうな。

社員の採用も楽じゃない

# 追記: 2006/10/8

もうすぐ10月で、世間では内定式があるようですね、と他人事のように書いてみる。
それにちなんで、よくある新卒就職サイトや中途採用のサイトへの掲載料を調べてみた。
ダイレクトメールを出すだけでも数万円かかるんだ、とびっくり。

媒体一覧(ナレッジバンク)
参考:

2007年卒の新卒の採用はいわゆる「売り手市場」らしく、2008年卒でもその傾向は変わらないようだ。
売り手市場とはいえ、どの企業も新卒の採用人数が増えている(採用人数を増やす)とは限らないからだ。

新卒・中途にかかわらず、レベルの高い人材ばかりが入社してくれれば良いが(採用予定人数を超えて確保できたならなおのこと)、世の中うまくいけば苦労はしない。
例えば、新卒の大学生のレベルが全体的に上がっていれば企業の採用担当もうれしいだろうが、逆に下がったことで高いレベルの人材の数が減ったのならば、良い人材を他の企業と奪い合うことになるだろう。
今はダメでも将来は伸びるポテンシャルをもつ人材を探すのも同様だろう。

また、採用する人材のレベルを下げてまで人数を確保しているという会社ばかりではなさそうなのも実情のようだ。
業績が良くても(仮に人手不足であっても)、採用人数が減っている企業もあるようだからだ(実例を挙げることはできないが)。
採用人数の減少=業績の悪化など、とは限らず、一定水準に満たない応募者を容赦なく切り捨てた結果が、採用人数の減少として現れたのかもしれない。

それだけに、優秀な人材を確保するためにどの企業も時間、手間、お金をかけているのかも。
もっとも、大企業にとっては上で挙げたサイトへの掲載料なんてのはたいした額ではなく、負担が多少増えてもすぐに回収できるのだろうけど。

参考:

主要国が特許認定基準統一で合意

特許統一:日米欧主要41カ国合意 米「先願主義」に転換より引用。


----引用ここから----
日米欧の主要41カ国が、特許の基準を統一することで合意したことが26日、分かった。米国はこれまで、先に発明した人に特許を与える「先発明主義」を取ってきたが、先に出願した人に特許を与える日欧の「先願主義」に統一する。特許を認めるかどうかの判断基準になる「発明の斬新さ」なども明文化し、ルールを共通化する。日本で特許が成立すれば、他国での審査が簡略化され、成立しやすくなるメリットが期待できる。
----引用ここまで----

アメリカもようやく日欧の特許認定基準に統一するようで。
特許に限らず、アメリカも他の国の主張を受け入れる柔軟性を見せてほしい。

「Googleの強大化」は我々に何をもたらす? を読んで

ITProの「「Googleの強大化」は我々に何をもたらす?」という、シンポジウムの報告記事から。
「生ごみが産卵しています」はともかく(もっと誤変換を知りたい人は元ネタの「漢検 変“漢”ミスコンテスト」を参照)、記事にあった


ICTによる弊害として、漢字を読めても書けない「変換退行症候群」、よく知らないことでもインターネットで検索すれば分かった気になる「知ってるつもり症候群」、いかなる時もメールへの返信に追われる「24時間症候群」などを列挙。ICTを人間にとってよりよいものにしていくには、大きな視野で物事を考えていかなければならず、そこで重要になるのが「環境知能」だという。

のくだりが気になった。
「変換退行症候群」や「知ってるつもり症候群」は耳が痛い。

本題の「Googleの強大化」だが、記事を読む限りあまり議論されていない気もする。
また、記事では4人のパネリストのうち、東浩紀さんに関連した文章が一番長く、次に石黒浩さんで、残り2人は短くてよくわからない。
実際のシンポジウムでも東浩紀さんと石黒浩さんのプレゼンテーションの時間が長かったかどうかはわからないが、これじゃ批評のしようがない(もし、記事の扱いが記者さんの守備範囲や興味に左右された結果だとしたら、偏りがあって悪い記事だ)。
ただ、東さんの
「『Web進化論』は優れた本だが、あれを読んで、Googleの強大化に恐れを抱いた人は少なくないのではないか。この恐れは、まさに環境管理に対する恐れだ」(「「Googleの強大化」は我々に何をもたらす?」の記事より)という言葉を読んで、本当に『Web進化論』(タイトルが微妙に違うが、この本のことか? 私はまだ読んだことがないが)が優れた本かや、Googleの強大化が本当に環境管理の恐れかどうかが気になるが。
(追記: 「ウェブ進化論」は買いました)
# ウェブ進化論の著者、梅田望夫さんはここここを見る限り、情報科学の修士を持っているので、少なくとも技術面で極端に間違ったことは書いていないのだろうし、また大手コンサル会社勤務後独立した経験から、ビジネス面でも鋭い指摘を著書で展開することが期待できそう

Googleの強大化といっても、Googleに限らず道具は使う人次第なのだから、良い面と悪い面をきちんと把握していれば恐れるに足らず、だと思うけど。

Google、NTTといえば、国産でGoogleに対抗できる検索エンジンを作ろう、という記事が昔あった(たとえばこれ)。
ちなみに、NTTのgooはかつては自社の研究所で研究を進めた(確か)完全自前の検索エンジンを使っていたし(現在はGoogleと提携)、ほかにもNEC、富士通、東芝、日立なども研究を進め、実用化していた。
いまさら、という気がしないでもないが、うまくいくのかな……
もちろん、いろいろな企業のいい技術を上手に組み合わせ、よりよい検索エンジンを作ろう、というのであればいいことだと思うが。

日本語の乱れは大丈夫?

少し前の7月に、文化庁が日本語の調査をした結果が公表された。
「怒り心頭に達する」などの間違いをする人が増加したらしい。
(参考)
http://www.narinari.com/Nd/2006076268.html
http://www.topics.or.jp/Old_news/s060731.html
言葉は生き物のように変化するとはいえ、間違いはないほうがいいに決まっている。
とはいえ、高齢者の間違いが一番多いというのがなんとも……

俺自身の日本語もいい加減なので、最低限正しい日本語を使えるようにしたい。
それには、普段から意識してむずかしめの慣用句や熟語など、語彙を増やしながら正しい日本語を身につけなきゃいけないのかな……

その他参考
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2005/sha20050717.html
http://www.sankeiliving.co.jp/ol_report/c_ol_46.shtml

日本語を書く上で参考になりそうなページ
言葉の誤用の小ネタ
言葉の誤用

バスケ男子代表監督に鈴木氏

バスケ世界選手権で開催国にもかかわらず決勝トーナメントに進めなかった日本バスケ代表だが(過去の開催国はすべて決勝トーナメントに進んだ)、期間満了で退任するジェリコ・パブリセヴィッチ監督の後任に鈴木貴美一・アイシン監督が日本代表監督を兼任するとの発表。

パブリセヴィッチ監督というのは、なかなかの名将だったようだ。
その名将に4年を託したのは結果だけ見れば失敗かもしれないが、方向性は間違っていなかった。
とはいうものの、この4年の間に反省すべき点はあるはずだが、きちんとしているのだろうか。

鈴木氏のことは実はよく知らなく、悪く書くつもりもないが、個人的には鈴木氏よりも外国人に任せるべきだと思う。
盲目的に外国人が良いと主張するわけではないが、日本のバスケが強くなるには外国(人)からいろいろと学ぶべきだと考えているからだ。

とにかく、ジーコ前監督の総括や反省がいい加減な状態でイヴィツァ・オシム前千葉監督の招聘を決めた、サッカー日本代表の二の轍を踏むことはやめてほしい。
# ジェリコ・パブリセヴィッチ監督とイヴィツァ・オシム監督は旧ユーゴスラヴィアつながりというだけでなく、旧知の仲だそうだ(Wikipediaより)

最後に、個人的にはバスケのプロリーグを巡り対立しているbjリーグとスーパーリーグ(日本バスケットボール協会)がうまくまとまり、日本にきちんとしたプロバスケットボールリーグを作る必要があると考えている。
そうすれば、やがてそこからNBAなど海外でプレイする選手が増え、その選手が日本代表に選ばれていいチームができるようになるはず。
監督も大事な要素だが、むしろ日本のプロリーグをきちんとすることがバスケ代表を強くする一番の近道にも見える。

・参考記事
http://www.daily.co.jp/general/2006/09/14/0000112153.shtml
http://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20060913ie26.htm

M. シューマッハが引退表明

モンツァ・サーキットで行われたF1・イタリアGPで通算90勝をあげたあと、「僕にとって今年が最後のモンツァでのレースとなる」という表現で、引退を表明したF1・フェラーリのミハエル・シューマッハ
参考)。
ベネトンで2度、フェラーリで5度の計7度も世界王者となったM. シューマッハとはいえ、いつまでも現役ではいられない。
引退の日はいつか来ると思っていた。
今年のシーズン中盤からの走りを見ていると、個人的には来年も現役でいられると思っていたが、結論は上で書いた通り。

M. シューマッハは、昨年は1勝しか出来ず、ルノーのフェルナンド・アロンソの後塵を拝して前人未到の6連覇はならなかったが、今年はチームとドライバーそれぞれで優勝を激しく争っている。
そんな彼が引退の決断を下すほど、自分の力に衰えがあったのかもしれない。
# 引退理由の1つが若手の台頭云々との報道もあったが
お疲れ様でした。

引退といえば、今年は日本ハムの新庄も話題になっている。
また、中田英寿もW杯終了後引退を表明した(参考: 本blog「青天の霹靂・中田英が引退」)。
スポーツこそ違えど、新庄、中田、M. シューマッハには、共通点があると思っている。
それは、実力がまだあり、それを示せるうちに引退しようとしている(した)、そしてそれはぼろぼろになるまで現役を続けたくはない、という意思の表れであり、かつ彼らなりの美学なのかもしれない、ということだ。
とにかく、俺のような外野がやめるなと騒いでも仕方ないことだろうし、むしろ本人の決断を尊重すべきだろう。
引退の真相はインタビューでいろいろ語られるはず(中田はすでにインタビューに応じた)。
それらが興味深い。

中田はともかく、M. シューマッハと新庄は今年、有終の美を飾れるのだろうか。
それを望んでいるが、結末は果たして……?

感想 - Iron Maiden / A Matter of Life and Death

ヘヴィ・メタルの大御所の1つ、Iron Maidenが久しぶりの新譜。
バンド名だけで思わず買う。

(ジャケット)
Iron Maidenのアルバムジャケットにはおなじみの、エディ・ザ・ヘッドはもちろん健在。
今回は戦車の上。姿は小さいが。

(全体の印象)
6人体制となってからの最初のアルバム・Brave New World以降の音楽性、例えばギタリスト3人体制がもたらした分厚いギターなどをそのまま引き継いでいる。
The X Factor以降、隠し味にシンセ/ストリングスを使うことが多くなった気がするが、それも同様。
ヴォーカルのブルース・ディッキンソンも年齢を感じさせず、力強いヴォーカルを聴かせる。

一方で、A Matter of Life and Deathでは全体的に長い曲が増えている。
その証拠に、10曲で約72分(1曲平均7分以上)と、Dream Theaterほどではないが平均が長め。
テンポだが、少しゆっくり目の割りに疾走感があるのは、緩急をうまくつけているからか。
(解説によれば、レコーディングに当たり、想定より遅いテンポになってしまったレコーディング予定曲が収録された個人練習用CDを使って各メンバーは練習してしまったが、そちらの方がよかったため、予定よりもテンポを下げることにしたようだ)
ジャケットに戦車が描かれているように、今回は戦争をテーマにしたり``war''(戦争)が歌詞に含まれる曲が多い。

Iron Maidenは、ヘヴィ・メタルの枠を外れずに守る一方で、極端ではないが少しずつ自分たちの音楽性を変えていった。
そのことが良くわかるアルバム。
# そういう意味では、ジャンルこそぜんぜん違うが、サザンオールスターズとIron Maidenはある意味似ていると思う。両者とも今でも音楽シーンの前線に立ち、メンバーが若くないにもかかわらず若いファンも獲得し続けていると感じるからだ

Iron Maidenを良く聴く人たちにとっては、期待を裏切らないアルバムに仕上がったという印象。
ただ、上で書いたように曲が長めなので、Iron Maiden初心者には不向きかも。

ちなみに、Iron Maidenは日本武道館を含む来日公演を予定している。

(各曲一言感想)
1. Different World
最初の曲にふさわしい、へヴィな曲。Iron Maidenの持ち味が生きている
2, These Colours Don't Run
緩急のつけ方が見事な曲で、テンポの割にスピード感がある
3. Brighter Than a Thousand Suns
ゆっくり目の曲で、曲も長め。中盤のブルースの歌がパワフル
4. The Pilgrim
全体的にパワフルな曲で、この曲も緩急がうまく付いている
5. The Longest Day
ミドルテンポでヘヴィかつ長め。トリプルギターの作る分厚い音も注目
6. Out of the Shadows
バラード。この曲もトリプルギター(後半部分)が生きている
7. The Recarnation of Benjamin Breeg
自分の罪が原因で呪われた男についての曲で、テンポはゆっくり目。曲は長さの割りにそれほど複雑ではない
8. For the Grater Good of God
9分半近い曲で、テンポがめまぐるしく変わり、構成も複雑。ギターソロもたっぷり聴ける。歌詞のテーマも重い
9. Lord of Light
この曲もテンポが何度も変わり、緩急がある構成
10. The Legacy
前半はアコースティックギターを前面に出し、後半はそれほど早くないテンポだがヘヴィ。8曲目ほど複雑ではないが、9分半近い大曲らしい構成

感想 - Dream Theater / Score

(追記・修正: 2006/9/10)

入手したのはDVDのみ。
初回特典のあるCDも欲しいけど、DVDがあればCDがなくても大丈夫だろう、と買わず。
# 他にもIron Maidenの新譜やらなにやらでいろいろお金を使ったので、ちょっと財布が……、というのもあるが

サブタイトルに``20th Anniversary World Tour''とあるように、Dream Theater結成20周年に伴うツアーの最終日の講演を収録。
この最終日は、ニューヨークのRadio City Music Hallでオーケストラと共演している。
HR/HMのバンドでオーケストラと共演したのは、過去にMetallicaやScorpionsなどがあり、珍しくはない。
とはいうものの、Dream Theaterが晴れてその仲間入りを果たしたことを知ったとき、どういう演奏をしたのか、とても興味があった。
今回、``Score''を買ったのも、そういう衝動からだった。

曲順も見事。
後半のオーケストラ(名づけてオクタヴァリウム・オーケストラ)との共演では、Six Degrees of Inner TurbulenceやOctavariumなど、ストリングスやオーケストレーションをフィーチャーした曲を5曲演奏。
アンコールはMetropoliceをオーケストラと共に。
曲目は、最新作Octavariumからの曲を中心に、過去8枚のオリジナルアルバムから基本的にもれなく、かつ幅広く選ばれ、特に筋金入りのファンにはたまらない選曲だろう
(逆に、私のようにアルバム全部やレアな音源を持っていない人には厳しいが、聴いていないほうが悪いから仕方ない)。

DVDの音声は、ドルビーデジタル(5.1ch)とステレオリニアPCM(2ch)。
特にリニアPCMは48kHz/16bitと、CD(44,1kHz/16bit)よりも少し高音質。
ライヴ・アット・武道館のときはドルビーデジタル(5.1ch/2ch)だったので、個人的に音質にこだわったところには感激。

ライヴ・アット・武道館にはなかった解説もDVDについている。
CDの解説と同内容かどうかは不明。
ただし、DVDにはCDのように歌詞と対訳はないので注意(逆に、解説以外に歌詞と対訳もついていることが日本盤CDを買うメリットなのだろう)。

ライヴの醍醐味の1つとして、1つの曲を演奏するにしてもライヴのたびに演奏が異なり、またオリジナルとは違ったアレンジを加えることで、スタジオレコーディングされたオリジナルの演奏とは違ったものが発見できる点があると思う。
その点を中心に、1枚目(ライヴ)の感想をつれづれと
(同内容のCDを聴いた人も参考になるかもしれません)。

第1部(バンドのみ)
キーボードのジョーダン・ルーデスの手元にはKORGOASISというシンセなど、「新兵器」が。
ドラマーのマイク・ポートノイは、会場のあるニューヨークを本拠地とするNBAのチーム、ニューヨーク・ニックスのユニフォーム風のシャツを着て登場。
1. The Root of All Evil
ジェイムズ・ラブリエのヴォーカルが1曲目から冴え渡る。間奏のユニゾンとギターソロも原曲どおり再現し、テクニックを見せ付ける
2. I Walk Beside You
1.も含め原曲を忠実に再現。でもオリジナルとは違ったよさがあっていい
3. Another Won
Dream TheaterとがまだMajestyと名乗っていた時代の曲で、私は初めて聴く。ここの主役はオリジナルメンバーのジョン・マイアング<b>、ポートノイ、ジョン・ペトルーシ<g>で、バンドに途中加入のルーデスとラブリエは脇役に徹し、控えめ。スクリーンのMajestyのロゴはお世辞にもかっこいいとは言えず、曲やアレンジも荒削りだが、勢いをすごく感じる。マイアングのベースが個人的な聴き所
4. Afterlife
1作目のアルバムより。これも私は初めて。3曲目よりも少し洗練されているが、エネルギッシュさは変わらず。ここもマイアング、ポートノイ、ペトルーシが主役
5. Under a Glass Moon
ラブリエ加入後初めてのアルバムで通算2作目・Image and Wordsより。ルーデスとラブリエもこのあたりから再び演奏や歌を前面に出してくる
6. Innocence Faded
3作目より(これも未聴)
7. Raise the Knife
4作目のFalling Into Infinityからの曲は演奏されていないが、その代わりに選ばれたのが、4作目アウトテイク(後にファンクラブの特典CDになったらしいが、持っていないのでわからない)のこの曲。これも初めて。なんとなく4作目全体にあるしっとりさと(アウトテイクらしいので当たり前かもしれないが)、メタルらしい激しさが同居しているという印象
8. The spirit carries on
ルーデス加入後、初めて作られた5作目の終盤を飾るバラード。ラブリエの歌が個人的に印象に残る

前半はバンドの曲調などの移り変わりがわかって面白い。

第2部(バンドとオーケストラ)
タキシードを着ているように錯覚させるポートノイのTシャツが面白い。
9. Six Degrees of Inner Turbulence
同名の6作目アルバムの最後を飾る曲。
オリジナルはなんと約42分で、CD1枚丸々使って収録し、さらに途中のパートから選曲できるようにしていた。
それほど壮大な曲だけに、オーケストラの共演もよく似合うし、個人的にもこの共演で聴いてみたかった曲の1つ。
各パートのうち、Overture(序曲), Good Night Kiss(中盤), Losing Time(フィナーレ)は、テンポが原曲よりも少し遅い(ように感じる)箇所がある。それがまたいい味を出し、感動を増幅させている。
Good Night Kissが個人的に好きな曲
※ちなみに、8作目・Octavariumの5曲目にPanic Attack(パニック発作という意味)という曲が収録されていることからわかるように、Dream Theaterには精神や精神病などについての曲がいろいろある
10. Vacant
7作目Train of Thoughtに収録され、間奏曲のような位置づけ。オーケストラが演奏したことで、オリジナルよりも厚みのある音に仕上がった
11, The Answer Lies Within
Octavarium収録(13曲目まで)。10曲目~11曲目のつながりも面白い。オリジナルに忠実
12. Sacrificed Son
これもオリジナルに忠実に再現。歌詞のテーマは同時多発テロと、重いもの
13, Octavarium
これも個人的にオーケストラとの共演を聴いてみたかった曲。
最初のキーボード(実際にはコンティニュウム(Continuum)という、特殊な電子楽器コントローラを主に使用)ソロを原曲よりも長めに取り、あとは原曲とほぼ同様。
この曲も演奏技術、特にキーボードとギターの凄さを堪能できる。
最初のフルートソロ、フィナーレのオーケストラが印象的。
チラッとしか映らないが、背景のスクリーンに映る映像やアニメにも注目

アンコール
14. Metropolis
2作目収録で、原曲は8分を超える長い曲。
意外とオーケストラとの相性が良かったことに驚き。
オーケストラとの共演が、ストリングスなどを導入した曲ばかり、というのもつまらないので、こういう曲があってもいい

バンドとオーケストラの共演だが、実は少しがっかりしている。
オーケストラとあるからにはそれなりのものだろうと思っていたが、実際は思っていたよりも規模が小さかった(スペースや予算の都合もあるだろうけど。ニューヨークにはニューヨーク・フィルハーモニックという有名なオーケストラがあるが、共演しろというのは酷だろう)。
はじめ、安物のイヤフォンでSix Degrees of Inner Turbulenceの最初のパート・Overtureの音を聴いていたが、思ったよりも迫力がなく、また音やテンポが外れているような箇所もあり、期待はずれだった。
その後、少しだけ高級なヘッドフォンで聴きなおしたらだいぶ良くなったが、それでも少し物足りない。
これはレコーディングが原因だと信じたい(現地にいたわけじゃないのでわからないが、ライヴ会場では迫力があったとは思う)。
一方で、オーケストラに練習不足があったのかもしれないが。
もし、エンジニアがオーケストラのレコーディングやミックスに関して素人なら、その部分だけは専門家に任せてもよかったのかもしれない。
ただ、バンドとオーケストラのアンサンブルの箇所は、音の厚さと広がりを感じた。
この共演を聴くためだけにDVDを買ったようなものなので、上で書いた不満を差し引いても十分満足。

ちなみに、オーケストラの譜面台は光っていた。
前述したMetallicaがライヴアルバム(映像化もされている)「S&M」に収録したコンサートでやったことの真似、もといリスペクトだろうか?
(Dream Theaterは、過去にライヴでMetallicaのアルバム・Master of Puppetsを曲順どおりカヴァーしたことがある。その評判を聞きつけ、Metallicaがそのときの演奏を聴きたい、とバンド側に申し入れたほど。この演奏はOfficial Bootregの形で入手可能)

ヴォーカルについて、ライヴに行った人は「ジェイムズの声が絶好調」という感想を持つ人も多かったようだが、それに偽りなし。

このDVDはオリジナルの演奏とは違ったライヴ演奏の良さが堪能できる1枚。

※今回トラックバックした先の一覧(兼トラックバックの削除防止)
丁寧に記事を書かれていることが伝わってきたので、思わずトラックバック。2番目はここの常連さんです

GTRと言えば……?

GTRと言えば、車好きの人ではなくてもスカイラインGT-Rを思い浮かべる人がきっとたくさんいると思う。
例えば、YouTubeでGTRを検索してみると、ヘタクソが運転するGT-R(R34)とプロが運転する2台のAE86(共にスプリンタートレノ)のレースなど、スカイラインGT-R関連の映像がたくさん見つかる。
車好きにはたまらないだろう。
でも、世の中にはこんなGTRもある。

以下はたまたま見つけたニュース。

「GTR法」で組織再生(読売新聞)


----引用ここから----
(前略)
 歯周ポケットが深くなると、歯茎を切開して歯垢(しこう)や痛んだ組織を取り除く外科手術が行われる。ポケットは浅くなり、炎症が止まる効果はあるが、歯槽骨などの歯周組織は回復しない。
 そこで行われたのが、GTR(組織再生誘導)法。外科処置の際に、歯根と歯肉の間に合成繊維の特殊な膜を挿入し、歯槽骨などの歯周組織を再生させる。
(中略)
 進行した歯周病の画期的治療法だが、膜の固定などに高度な技術が必要で、すべての歯を救えるわけではない。歯槽骨の壊れ方や程度によっては、膜を適切な位置で支えるのが難しい。膜を歯肉で完全に覆う必要があるため、歯肉に弾力がない歯の裏側の歯槽骨が溶けた場合などは適さない。
(中略)
 同病院院長の伊藤公一さんは「歯と歯の間の歯槽骨が溶けた場合などに、GTR法は最適」と話している。
(後略)
----引用ここまで----

何でも、この方法を使うと、失われた歯の周辺の組織が再生するのだそうな。
再生医療も進んでいるようで。
それよりも、こういう治療を受けずに済むように、歯や歯茎を健康に保ちたいものだ。

ちなみに、http://ja.wikipedia.org/wiki/GTRによれば、
・自動車のグレード名。特に日産・スカイラインGT-Rのことを指す。
・GTR法 。歯科の治療法の一つ。歯周組織再生誘導法の事
だけでなく、
・GTR (バンド) - イギリスのバンド。
などなど、いろいろあるようだ。

バンドのGTRはこんな曲を演奏しているようだ。


GTRと「冷凍みかん」でおなじみ(?)のGTPは紛らわしいが、もちろん何の関係もない(音楽性からしてぜんぜん違う)。
ELT(Every Little Thing)とEL&P(Emerson, Lake and Palmer)も同様。

サイトのデザインをリニューアル

9月を前に、ついにデザインをリニューアル。
3月末にココログの仕様が変わり、CSSをいろいろいじくれるようになったのをもっと早く知っていたら(ちなみにこれはベーシック)、今日よりも前にやっていたかも……

今回のリニューアルの概要
・背景色をブラックから暗めのグレーに変更
・本文テキストの変更(カラーは蛍光(?)グリーンからホワイトに、フォントはサンセリフ系に変更)
・リンクのカラーをブルー系の色へ変更
・テキスト幅の変更(ブラウザ側で文字の大きさを変更しても常に一定の文字数を確保)※ただし、ディスプレイの横幅が1024ドット以下の方は、フォントサイズをデフォルトよりも小さくしないと、ブラウザのウインドウの横幅を最大にしても横にテキストがあふれて、見づらいかもしれません

※ページを印刷するときのことは一切考えていません(本当はしたいのだけれども……)

CSSをいじくるのは本当に久しぶり。
一部犠牲にしたところはあるが、これで少し見やすくなったかな、と。
でも、すごい人になるとCSSを駆使してもっときれいでわかりやすいデザインを実現していたり、Flashコンテンツなどを積極的に使っていたりする。
このblogは、そういった達人の域にはまだまだ遠い。
デザイン以前の問題として、blogの記事の中身が弱いし、更新頻度も低い。
精進せねば。

リニューアル後最初の記事は、Dream TheaterのライヴDVDとIron Maidenの新譜(どっちも待ち遠しい!)のレビューの予定です。

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