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December 2007

ダウンロード違法化と著作権法改正

「ダウンロード違法化」不可避に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/18/news065.html

もし著作権法、特に第30条を改正するとなると、いろいろと問題があるようだ。
確かに、著作権者の権利を守ることは大切だし、そうすべきだ。
しかし、一部の人間による違法行為、それによる著作権の侵害を防ぐために、まっとうな一般人の権利が制限されるのも問題だろう。

ただ、ダウンロード違法化には異論が続出している。

「私的録音録画小委員会中間整理に対する意見」
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20071115.html
では、「複製する行為を違法とするのではなく、複製した著作物を「再生」する行為を違法とするか、あるいは、当該著作物を「再生」する目的で複製する行為を違法とするべきである」という内容のパブリックコメントを出した、と書かれている。
さらに、
「「ダウンロード違法化」で漏洩情報のWinny流通を抑止できるか」
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20071225.html
では、Winnyに漏洩した情報の流通を止められるか、「ダウンロード違法化」は公務員がWinny経由で情報漏えいすることを防ぐため、などいろいろ書かれている。

「レディオヘッドを聴けばわかる音楽業界・ダウンロード違法化論の不誠実」
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT0g000028112007
では、筆者の津田大介氏が岸博幸氏の
「著作権法改正巡る2つの対立・「思いやり」欠如が招く相互不信」
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000026112007
において名指しで批判されたことへの反論をしつつ、ダウンロード違法化論の問題点を取り上げている。
岸氏は、「プロとアマチュアのコンテンツは分けて考えるべき」で、作品からの収入が減るのを放置したらプロはどうなる、と問題提起している。
プロの生活を保障する意味でも、今回の案が「最善の策とは思わない」と書きつつ、「現行著作権法の抜本改正がすぐにはできないなか、深刻化した違法コピーとダウンロードへの対応として、権利保護の強化は止むを得ない面を持つのではないだろうか」
と主張しており、これはある程度納得できる。
ただ、津田氏の「著作権法は「プロクリエイターの生活を保障するための法律」ではない」ももっともだ。
本論とはややずれるが、プロとアマチュアのコンテンツは分けろ、は短絡的な発想にも思う。
プロを志すアマチュアまで区別されるのはどうかと思うからだ。

権利保護の強化は必要だと思うが、それの手段としてダウンロード違法化を用いるのはやりすぎだろう。
それでも最初私は「こうなるのも仕方ないかも」と思っていたが、やっぱりまずい。
こういった問題に対処するために何度も著作権法が改正されているが、ある意味場当たり的な対応しか出来ていないのかもしれない。
法律が時代の変化に追いついていないのだろう。
それゆえ、著作権法(の第30条)に「ダウンロード違法化」に関する条文を追加・修正しても、問題の抜本的な解決にはならないだろう。

いずれは著作権法を大きく変えるべきときが来るのだろうが、当分先だろう。
その際、個人的には情報工学などに強い法律家の見識・意見を積極的に取り入れて欲しいな、とは思う。
私はいまのところ法律に疎いので、こういうことしか書けないのがもどかしい。

ICT産業が嫌いな理由

多重下請け、人材派遣構造が阻む業界のイノベーション・日本のIT産業の課題(2)
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITac000017122007

ICT産業にはびこる多重下請け構造。
これだから、私はICT産業が嫌いなのだ。
一歩間違うと人身・奴隷売買になるようなことをしている業界の構造にはほとほと嫌気が差し、虫唾が走る。
それゆえ、仕事の方法も革新的にはならず、旧態依然としている。
死語となりつつあるWeb2.0を牽引するGoogle、あるいはAppleなどの仕事の方法、オフィスの文化がすべてすばらしいとは限らないが、よい点は取り入れて少しずつ「カイゼン」させることも必要だと私は考えている。
※トヨタ式の方法がすべていいというわけでもないので、誤解なきよう
とにかく、現状の業界構造では明るい未来はない。
正直な話、こんな負のスパイラルに身を置くくらいなら、早く抜け出したいくらいだ。
ただ、文句ばかり言ってもしょうがないので、すぐには無理でもいずれは手を打つつもりだが。

「ITのプロではなく、人の管理が仕事」の段落では、興味深いことが書いてある。
> 本来、プロフェッショナルの仕事は安易に外注されないものだ。
> 委託側の大手企業では30代前半ともなるとプロジェクト管理を任されることが多い。下請けの年長技術者を抱えて人の管理のプロになることを強いられる。
> 新しい技術の研修を受けても実践で試すことなく耳学問で終わってしまうケースもある。優秀なプロジェクトマネジャーほど次から次へと、様々な種類のプロジェクトを割り当てられる。得意分野や興味のある分野に集中して取り組むことができず、プログラムのコードを実際に書くことは下請けに任せきり。革新的なシステム設計ができるような「ITアーキテクト」の人材が育たない理由の一つはここにある。

最初の文は納得。
プロフェッショナルの仕事というのは、一番うまみがあるからだろう。
うまみのあるところを他の人に譲りたいと思う人は、そう多くはないだろう。

2番目の文にある「人の管理のプロ」は、必要な場面もあるだろう。
ただ、そのような人の存在が間接的に「一歩間違うと人身・奴隷売買になるようなこと」への実行につながる点は、きちんと考えるべきかもしれない。
もっとも、人の管理も含めたプロジェクト管理を否定するものではない。
私も日記で何度か主張しているように、プロジェクト管理は仕事、もっと書くとお客さんを満足させたり困っている人たちを助けることを達成するための手段であり、仕事の目的ではないことには注意すべきだろう。

3番目の文にある「優秀なプロジェクトマネジャーほど~」は、よい面もあるだろう。
幅広く様々な分野の仕事を経験できるからだ。
ただ、それでは器用貧乏になってしまうこともあるので、「得意分野や興味のある分野に集中して取り組む」ことも確かに大切だと、私は考える。

上の記事の後半では、日本のビジネス向けパッケージソフトが海外勢に席巻されていることを取り上げている。
日本のICT産業が何故海外で通用しないのか、その理由を考えるひとつの手がかりになりそうだ。

このことに関連し、以下の記事を紹介。

あらためて衝撃――日本のソフト産業を統計分析する
http://www.atmarkit.co.jp/news/analysis/200705/21/software.html

> (前略)2004年の日本のソフトウェア輸出額(PCゲーム除く)は320億円。対して輸入は3646億円。うち、米国からの輸入は3292億円と90%を占める。懸念される中国からの輸入は171億とそれほどでもない。日本語という言葉の壁はカスタムソフトの海外開発の進展に一定のブレーキをかけているのだ。そして、国内IT市場の規模は情報サービスだけで6兆円を上回る規模だ。
> この国内市場規模を見ると、国際競争力はないが盤石な国内市場を持つ安定した産業に見える。何か問題でも? の声もありそうだ。いや、これが問題大ありで、日本の情報サービス産業は基礎体力、付加価値がないのだ。

国内のICT企業は、(テレビゲームなどを除き)外国へのソフトウェア販売が少ないな、グローバルなビジネスを進めておらず、国際協力は低そうだな、というのは感じていた。
これを裏付けるような結果が、統計として現れているのかもしれない。

これは、言葉の壁も1つの要因ではあるが、それだけでなく業界の構造にも起因しているであろう。
それは、次の文からもわかる。
> 情報サービス産業は、人材の育成、そして企業体としての開発効率向上に対してほとんど投資がなされていない。
記事の最初でも書いたように言い方は悪いが、人さえいれば何とかなるという考えのもと、人を人として扱っていない、まるで奴隷売買・人身売買まがいのことをしている会社が多いのかもしれない。

また、ここ10年以上はリストラの名の下、長期的ビジョンが欠如した、もしくは誤った状態で、金のなる木だけを残してほかは切り捨てるという会社が数多くあったようだ。
一方で、いかに人件費を下げ、利益の確保だけに奔走するような会社が増えたような気がする。
その過程で、会社は社員の能力向上をおろそかにしたのかも知れない。
結果として、そのツケは会社に回ってくるのだろう。

見出しは「あらためて衝撃」とあるが、こうなったことは衝撃でもなんでもなく、自明の理だったのかもしれない。
そして、その現実から目を背けていただけだろう。
ICT産業の負った傷はあまりにも深い。

ICT業界で多重下請け構造が横行し、人が大事にされない理由を考えるには、以下の記事も参考になる。

・空前の人材不足でもエンジニアが大事にされないのはなぜか
http://www.atmarkit.co.jp/news/200711/27/symantec.html
この記事によれば、ITエンジニアは世界的に不足しているらしく、日本は特に顕著とのこと。
記事ではその理由を、「日本の情報システムが人に依存しているから」と推測している。
また、「欧米は人材不足をツールで補おうとするが、日本は新技術に消極的」なうえ、(企業は)「人に依存している反面、多くの日本企業は人への教育投資を渋ってきた」という。
それゆえ、ICT産業では人さえいればいいという考えが蔓延し、人が大切にされない文化が生まれているのかもしれない。

ちなみに、
・OJTを受けられないITエンジニアは、どうすればいい?
http://www.atmarkit.co.jp/news/200602/07/flm.html
の記事によれば、
> 企業が求めるのは技術と実践力、ヒューマンスキルを兼ね備え、それを基に行動力を発揮できるITエンジニア
なんだそうだ。
上記は技術を除けば、ITエンジニアに限らずすべての社会人で求められるスキルだろう。

「レベル低い」「エセ独立系」「自己矛盾」――ジャステック神山社長にITベンダーの現状を聞く
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITzx000020122007

神山社長の主張がすべて正しいとはとても思えず、また言いたいことは山ほどある。
ただ、以下の点については同意できる点がある
(以下、上記記事より引用)。

----引用開始----

――「人月」という技術者を拘束する期間で見積もりをする方法が業界では一般的ですが、それがいけないのでしょうか。

 人月という計算の仕方がまったくだめだと言っているわけではない。

 顧客から受注をしたときに「○人月かかります」というような見積もりを先に作るところに問題がある。開発の人数や手間がどのくらいかかるのかは顧客にはまったく関係がない。顧客がほしいのはシステムそのものだ。だから、まずこんなシステムを作りますと言うべきだろう。そして、その制作費用はいくらですと説明する。そのいくらというところの計算の根拠に人月を使うのはわかる。

----引用終了----

別の表現で書けば、顧客が求めるものは「成果」である、ということだ。
この点は納得は出来る。
ここで私が「成果」としたのは、「(IT)システム」にすれば対象が限られてしまうからだ。
ただ、実際には「期限・納期」があるのだが。

また、人数はともかく、ネームバリューなどを顧客が求める場合もあるだろう。
どこの会社が担当するのか、その会社のどの部署の誰が担当するのかというのも、仕事をお願いする上で重要かもしれない。

ここで、プロジェクト管理への理解が深まりそうな、以下の記事を紹介。

プロジェクト現場の幼稚園化
http://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2007/12/post_09c7.html?ref=rssall

ここでは、プロジェクト現場をいい意味で「幼稚園」と書いている。
人間や仕事のレベルが幼稚園級、「学級崩壊」などと近いニュアンスで使われているわけではない。
ソフトウェアの開発でも、幼稚園の学芸会のように、新しく得たものなどを見せ「気付き」を得る場面があってもいいのでは、が要旨。
確かに、こういうことはあったほうがいいかも。
本文の通り、知識共有やそれを喜ぶ場はあるほうがいい。

また、ソフトウェア開発に嫌気がさしているときに、
> ソフトウェア開発は、「ナレッジ創造(Knowledge Creation)」活動なのだ。
の文を読むと、ほんの少し勇気付けられる。
そして、
> ソフトウェア開発は、知識創造、すなわち、「学習」と「フィードバック」の場である。
とあるが、「学習」と「フィードバック」の場はソフトウェア開発に限らず、多くの場面である。
そのことを肝に銘じたい。

ICT産業は、中身そのものよりも「人」を単位に仕事の成果や内容を決めるという印象がある。
それも、私がICT産業を嫌う理由の1つである。
さらに、「きつい」「帰れない」「給料が安い」の3Kなど、悪いうわさに事欠かない。
火のないところに煙は立たないことを考えると、これら3Kにも真実味が出てくる。
こういったことを目の前にして、ICT産業に未来を感じると書くことのほうが無理があるのだ。

これはICT産業に限らないが、少なくとも
・少しでも給与を上げる
・教育に力を入れる
だけで、状況は変わる。
私はそう考えている。
あとは、自分自身で変えるしかない。
人のせいにしても、何も変わらないし、何も生まれない。

そして、究極的には会社の看板ではなく、自分の名前そのものを価値にして仕事を得られるようにしなくてはいけない。

○関連記事
優れたナースが改善の阻害要因という皮肉
http://danpaleta.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_3806_1.html

参加者が明かすIPAフォーラムの裏話
http://danpaleta.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/ipa_1ce1.html

最高の社員をつなぎとめるには?

ネタりかの「優秀な社員を辞めさせない方法」
http://netallica.yahoo.co.jp/news/17948
で取り上げられていたので、メモ。
16 Ways to Keep Your Best Employees -- Without Breaking the Bank
http://www.itworld.com/Career/nlscareers071008/
がオリジナルで、
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2007/11/28
で詳細にまとめられている。
ここでは、従業員を繋ぎ止めて生産性を保つための、簡単に植えられて「安い」種、つまり実践が容易な項目を16個取り上げている。
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2007/11/28では、わかりやすさなどのためか必要最小限の訳にとどめているので、詳しくは原文を参照のこと。

以下の日本語訳は http://www.geekpage.jp/blog/?id=2007/11/28 より引用。
あえてそのまま英文を訳してないようなので、注意。

  1. Don't misrepresent your culture. (企業文化を正しく伝える)
  2. Learn the rules of engagement. (規律の範囲内で自由を与える)
  3. Cross-pollinate your culture by embracing diversity. (多様性を大事にする)
  4. Be a good corporate citizen. (良き企業市民であること)
  5. Give praise where praise is due. (正しく褒める)
  6. Get creative with benefits. (福利厚生で工夫)
  7. Be aware of the changing needs of your employees. (従業員のニーズは変化する)
  8. Realize that great employees thrive under great leaders. (偉大な従業員は偉大なリーダーの下に集う)
  9. Conduct "stay" interviews regularly. (定期的な面接)
  10. Create the kind of environment where people can do their best work. (最も仕事がしやすい環境を整える)
  11. Help employees to achieve work/life balance. (仕事/プライベートのバランス)
  12. Insist that your employees take vacations. (休暇をとるようにしつこく迫る)
  13. Create an environment of trust between employer and employee. (雇用主と従業員の間に信頼関係を)
  14. Rid your pasture of weeds. (雑草を排除する)
  15. Use internship and mentoring programs to grow and nurture new talent. (新人発掘)
  16. Take a seasonal approach to showing employees you care. (季節毎に大切に思っている事を伝える)

上記はどれも大切なものかな、と思う。
全部に自分なりの感想を書いたらきりがないので、「偉大な従業員は偉大なリーダーの下に集う」についてだけコメント。

「偉大な従業員は偉大なリーダーの下に集う」は、結局「類は友を呼ぶ」ということだろう。
能力のある人間は、リーダーに能力がないとわかれば、見切りをつけて遠慮なくリーダーの下を去る。
そして、仕えるに値するよきリーダーの下へ移る。
こういった判断も、時には必要なのかもしれない。
原文では、「よきリーダーに仕える従業員は、リーダーにとってよき仕事をするためなら、地の果てでも行くだろう」みたいなことが書かれている。
ただ、そういったよいリーダーを見つけることは、難しいかもしれない。
いなければ、自分が優れたリーダーになるというなどの選択肢もあるだろうけど。

これと関連して、よいリーダーとなるためには、リーダーシップをどう身に付けるか、なども知りたくなる。
ここでは、本旨と外れてしまうので深くは掘り下げないが、いずれは勉強しなければ、とも思う。

コンサドーレJ1復帰! 長かった……

昨日でJリーグはJ1・J2ともに全日程が終了。

J2は、前節までにヴェルディ・コンサドーレ・サンガの3位以内が確定(2位以内は来季J1、3位はJ1・16位と入れ替え戦)。
2000年のときと同じく、コンサドーレに優勝でJ1復帰を果たして欲しい(ちなみに2000年のJ2は1位コンサドーレ、2位レッズ)が、それは他力本願。
ヴェルディはセレッソとアウェイで、コンサドーレはホーリーホックと札幌ドームで、いずれも12:00に対戦。
現在、J2首位は勝ち点88のヴェルディ、コンサドーレが得失点差で2位なので、コンサドーレが優勝するためには次の2通りしかない。
・ヴェルディ引き分け(△)でコンサドーレ勝ち(○)
・ヴェルディ負け(●)でコンサドーレ△か○

前置きが長くなったが、とにかくヴェルディが勝たないことを祈りつつ、コンサドーレの勝利を祈る私。
個人的には、ヴェルディ△、コンサドーレ○で優勝かな、と思っていたが……

試合は見れていない(スカパーならやっているらしいが)、ネットで知った途中経過はヴェルディ○、コンサドーレ●、サンガ(対ザスパ)○。
コンサドーレ●、サンガ○のとき、コンサドーレとサンガが勝ち点で並び、得失点差でサンガが2位、コンサドーレが入れ替え戦出場の3位になってしまう。
それだけは勘弁、と思っていたら、最後にはヴェルディ△、コンサドーレ○、サンガ△。
コンサドーレJ2優勝が決まって、一安心。

それにしても、コンサドーレのJ2は長かった……
2002年にチーム迷走の末J2降格してから、債務超過の拡大でチーム存続のピンチ、J2最下位、その後は3位以内には入れそうで入れず。
2006年、天皇杯でベスト4になったとき(準決勝でガンバに敗れたが、できれば勝ってレッズと決勝でぶつかって欲しかった)、J1復帰の希望の光が今までより明るくなったのを感じた。
2007年はアルディージャをJ1昇格に導いた三浦監督が就任、外国籍選手も増え、元セレッソのブルーノ・クアドロスら3人を獲得するなどして、今までとは本気の度合いが違うことを感じ取る。
そして、今までの苦労がJ2優勝として結実した。

試合を見るチャンスはなかったが、気にはかけていたコンサドーレ。
現実的には、来季はまずJ1残留だろう。
チーム強化のための資金力も、十分ではない。
でも、やがてはレッズなどJ1上位陣の一角に割って入り、優勝争いすることを信じたいし、そうなる可能性はある。
なぜなら、若手主体&下部組織の充実に切り替え、長い時間をかけてチーム力向上に努めたから。
北海道のスポーツの話題はファイターズが中心になってしまったが、コンサドーレもかつてのようにいい意味で目立ち、J1で大暴れして欲しい。

悪夢と悲劇・レッズが連覇逃す

昨日、コンサドーレのJ2優勝を知った30分後。
今度は最下位・横浜FCと首位・レッズの試合がNHKで放送されるので、レッズの優勝を見届ける、はずだった……

レッズはここ4試合、足踏みが続く。
3連続引き分けの上、前節は2位のアントラーズに敗れ、勝ち点差1に迫られていた。

レッズは、勝てば必ず優勝できる。
相手もすでにJ2降格が決まった横浜FCで、楽に試合は進むだろう。
8連勝のアントラーズは、ここ数年相性がいいエスパルスとホームで対戦するが、アントラーズの勢いも長くは続かず、エスパルスも意地を見せるだろう。
そう高をくくっていた。

しかし、レッズは横浜FC戦でも先制されてしまう。
天皇杯では、愛媛FCに無様な姿をさらし、天皇杯3連覇を逃したレッズ。
今度こそ立ち直ると思っていたが、そのようには見えない。
一方、アントラーズはエスパルスに先制。
もう勝つしかないレッズを、祈るようにTVで見ていた。
でも、アントラーズ戦と同様、レッズは攻めても攻めても点が入らず、1点があまりに遠い。

後半になり、(小野)伸二投入などで流れを変えようとするも、点が入らない状況は変わらない。
そんな中、アントラーズはエスパルスとの差を2点、3点と広げていく。
無常にも時間は過ぎ、結局横浜FC1-0レッズ、アントラーズ3-0エスパルス。
レッズ大失速とアントラーズ9連勝で、アントラーズが久しぶりにJ1優勝、レッズは限りなく優勝に近づいていたのに逃してしまった。
出来すぎたサッカーマンガ並みの展開を目の前で見せられる。
これを悲劇と呼ばずしてなんと呼べばいいのか、わからない。
コンサドーレJ2優勝も、これで帳消し。
結局、昨日はショックで寝込んでしまった(半分実話)。

ただ、アントラーズは優勝まで長かった。
最後に優勝したのが、2002年のナビスコ杯。
このとき、決勝で戦ったのがレッズだった。
2003年、レッズはナビスコ杯で奇しくも再びアントラーズとぶつかり、4-0でナビスコ杯初優勝を飾る。
さらに、リーグ最終戦ではアントラーズのステージ優勝を阻んだ。
その後、アントラーズはなかなか優勝できなかった。
そう考えると、アントラーズの優勝の執念は、私が思っていた以上のものだったかもしれない。
それが、9連勝となって現れたのだろう。
また、アントラーズは若手主体に切り替えて長期的なチーム強化策を取りつつあったので、その成果が割と早く出たのかも知れない。

一方のレッズは、ACL優勝で性も根も尽き果てたような印象を受けた。
ターンオーバー制でも戦えると言われつつも、メンバーを固定して戦うことが多く、結局それが選手の負担増加とレギュラー以外の選手強化・育成につながらなかった。
加えて、レッズはアントラーズとはやや対照的に、若手の育成よりも選手の移籍加入に積極的だった。
そのツケが、早くも出てしまったのかもしれない。
レッズにも生え抜きはいるし、移籍選手との人数的バランスは取れてはいるが、危ういものだったろう。
今年の新加入選手が阿部だけで、新卒やユースからの昇格が0だったことを考えると、ACLまでは乗り切れても、その後は戦力の底上げが不十分なために低迷する(特に主力選手に故障が相次ぐなど)ことは、目に見えていたのかもしれない。
これは結果論だけで書いているので、レッズがぎりぎりでJ1連覇を果たしていたらこのことにあまり目を向けなかっただろうが。
幸い、来季のレッズは新卒などの選手も何人か加入するようなので、長期的視野でのチーム強化も考えているだろうけど。
そして、昨日の悔しさを忘れなければ、レッズはもっと強くなると信じている。
なかなか優勝できなかった苦しみを乗り越えたアントラーズも、復権を果たすだろう。

ただ、レッズにはクラブW杯が残っている。
初戦に勝てばACミランが、勝てば決勝でおそらくボカ・ジュニアーズが待っているだろう。
現在のレッズのチーム状態では厳しいものがあるだろうが、昨日の悔しさをぶつけてくれることと、番狂わせを期待して。

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