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April 2008

新卒採用に苦労するICT企業

IT企業、新卒採用苦戦の理由は「仕事のイメージが悪い」
http://www.atmarkit.co.jp/news/200801/29/ipa.html

上記記事によれば、ICT企業における新卒採用の課題のトップは「業界の仕事のイメージが良くない」である。
しかし、このようなイメージを作った原因は自分たちにある。
それを棚上げして「業界の仕事のイメージが良くない」と主張したところで、人が来るはずもない。

もっとも、ここ数年は景気動向もあり、年功序列に魅力を感じる学生は少なくないという。
それゆえ、一般的に給与体系が中小企業よりも高い(ICT部門がある)大手企業に関しては、採用の苦戦などとは関係ないのだろうけれど。

ドコモがロゴを変更

NTTドコモユーザの私にとって、ちょっと気になったニュース。

ドコモがロゴを変更するとのこと。
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080418_00.html
「手のひらに、明日をのせて」──ドコモ、赤い新ロゴで“新ドコモ宣言”
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0804/18/news063.html
表記はDoCoMoからdocomoになり、色は黒から赤へ、フォントも変更。
そして、亀倉雄策氏がデザインしたNTTのロゴ「ダイナミックループ」(http://www.paos.net/work/ntt.html)の上の部分をモチーフにしたような、赤、青、緑のアクセントもなくなった。
なお、デザインは電通とのこと。
参考:
http://www.rbbtoday.com/news/20080418/50514.html
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20371742,00.htm

このロゴの評判は賛否両論いろいろあるようだ。
個人的には、表記をすべて小文字でdocomoとし、色もNTTやそのグループ企業でよく使われる寒色系、特に青系のカラーをメインとせず、赤色を使ったことに驚いた。
特に赤色のテーマは、かつてのau、Vodafoneを思い出す。
ただ、テーマが赤色の携帯キャリアは顧客離れが起きるというジンクスがあるようだ。
こればかりは変更後の状況を見ないとなんともいえない。
参考: http://shiotama.at.webry.info/200804/article_4.html

昨年からNTT DoCoMoの文字だけで飾りのないロゴをつけた機種が出たり、DoCoMo 2.0の星の色が赤色だったりしたのは、今回のロゴ変更の布石だったかどうか定かではない。
ただニュースを読む限り、ドコモがブランドを変更するきっかけは、ここ数年契約者数が伸び悩み、ナンバーポータビリティ(MNP)制度がそれに追い討ちをかけ成長が鈍化していったこと、成功により組織が硬直化したという外部顧問からの指摘があったこと、などのようだ。
参考: NTTドコモ、企業ブランド一新で再出発を表明
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0804/18/news128.html

世界で始めてW-CDMAサービスを立ち上げる(FOMA)、HSDPA(FOMA High-speed)も韓国の次に導入するなど、ドコモは新しい技術には積極的だ(もっとも、その裏にはドコモ自社のみならずNTT本体の研究所の存在が大きい)。
それゆえ、私はドコモを技術面で高く評価している。
サービス面ではauに着うたを、当時のJ-PHONEに写メールを先行されることはあったが、どれもこれもiモードがあったから生まれたようなものだ。
携帯電話にFelicaを搭載させ、iモードと結びつけることも早かった。
私はドコモの回し者ではないが、ドコモは革新的なことをやってきているのだ。
ここ最近はネタ切れが否めないが、期待はしている。

(どうでもいい?トリビア)
NTTドコモとauのネーミングを担当した会社は同じ。
http://www.zyxyz.co.jp/portfolio/portfolio_corporate.html

平和をデザインする

阪大の川崎教授のblog (http://artgene.blog.ocn.ne.jp/kawasaki/)で、PKD (Peace-Keeping-Design)というものを知った。
平和を「デザイン」によって実現する活動で、ワクチンの提供やトリアージの方法を見直すといったことに取り組んでいる。

川崎氏のblogによれば、国連のPKOやPKF、UNICEFやUNESCOによる平和維持活動には限界があるという。
PKOやPKFの活動の背後に武器があるというのが理由のようだ。
PKOなどの対象となる発展途上国では、教育が行き届いていないこともあり、識字率が低いといわれる。
しかし、子供の武器のリテラシーは高く、爆弾を作ったり拳銃を分解して作り直すことを訓練されているようだ。
やがて金儲けの方法に麻薬が加わるとのこと。

私が川崎氏のblogを読んで驚いたのは、ワクチンと麻薬が関係していたことだ。
発展途上国にワクチンを送っても、腐るので捨てられるという。
熱帯ではワクチンの管理が難しい、というのが腐る理由のようだ。
そして注射器が残り、麻薬を打つのに使われる。
川崎氏のblogによれば、日本がどんなにワクチンを提供しても、(発展途上国支援という)目的は果たせていないというのが現状とのこと。
発展途上国や戦乱の国にワクチンを送り届けても、せっかくの努力が空しく終わるのであれば、なんだか悲しい。

そこで川崎氏は多くの協力の下、麻薬の充填を防ぐ使い捨ての注射器を考え出した。
さらに、注射方法のマニュアルをはじめ、使用後は再利用を防ぎつつ安全に廃棄できるパッケージ、冷凍保存機能付きトランク、パラシュート投下による運搬方法まで完成させたのだという。

また、トリアージの基準は4段階(死亡および不処置群: 黒色、最優先治療群: 赤色、非緊急治療群: 黄色、軽処置群: 緑色)で行われているが、川崎氏はこれを3段階にすることを提案している。
川崎氏のblogによると、4段階のうち真ん中2段階の判断は混乱の元で、また研究者は真ん中2段階をどうするかばかり議論しているという。
そんなことをするくらいなら、治療が必要な人たちはみんな病院へ運び込めばいい、というのが3段階トリアージのもとになっているようだ。
3段階トリアージで2段階目の人を全員病院へ運んだとき、病院がパンクしないかというのが心配ではあるが、考え方としては面白い。
また、川崎氏はトリアージタグにICタグを埋め込むことも提案している。
blogによれば、「非常時だからこそ素早く、しかし確実に判断できるタグをデザインすることが大切だと思ったのです」とのこと。

いまだに内戦が続いている地域もある中、上のような活動を通して平和に貢献するのもありだろう。
川崎氏はワクチン、トリアージに続くPKDもきっと考えているだろうから、注目したい。

PKD (Peace-Keeping Design)
http://artgene.blog.ocn.ne.jp/kawasaki/2008/02/pkd_peacekeepin_6b4e.html
http://artgene.blog.ocn.ne.jp/kawasaki/2008/02/pkd_peacekeepin_9f62.html
http://artgene.blog.ocn.ne.jp/kawasaki/2008/03/pkd_peacekeepin_852b.html

フードマイレージとバーチャルウォーター

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8
Wikipediaのフードマイレージの記事によれば、フードマイレージは、ある食べ物を運ぶまでに必要な距離である。
実際には運搬距離×重量で決まる。
ここでは食料の生産効率などは関係がない。

農林水産省が2001年に試算した結果によると、日本は世界各国の中でも群を抜いて多いとのこと。
国民一人当たりでも高い。
日本は食料自給率が低いこともあり、フードマイレージは高くなる。
ゆえに、フードマイレージの大きさを見ると、いかに日本が様々な食糧を大量に輸入しているかがわかる。
先ほどのWikipediaの記事では、
「適地適作で自然に沿って生産したほうが、輸送に消費されるエネルギーを加算しても、環境に与える影響が小さくなるのは明らかである」
との意見を取り上げる一方、
「フードマイレージを抑制するにはなるべく季節の旬の地物を摂る、つまり地産地消を励行するのがよいという結論を逆説的に導いている」
とも書いてある。

一方、バーチャルウォーター(仮想水)は、ある食べ物を作るために必要な水の量のことである。
例えば米1トンは3600リットル、牛丼1杯分の材料は2000リットルである。
私は以前、21_21 DESIGN SIGHTで開催されていたwaterという企画展に行ったとき、牛丼1杯を作るのに2000リットルの水を間接的に使っていることを知り、驚いた。
1回のお風呂で使うお湯の量よりも多いのだから。
先ほど日本のフードマイレージが高いことを取り上げたが、そのことは(食料にもよるが)大量のバーチャルウォーターも輸入していることを意味する。

日本の食生活は、世界各国の食料がなければ成り立たない。
そして、その状況を維持するために、世界各国の水を間接的に輸入し、利用している現実。
そのことを知ると、食べ物を大切にしなければいけないな、と感じる。

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