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ICT業界のガラパゴス諸島・日本への処方箋

Docomoが新機種(の発売予定)を発表し、携帯の新商品も一通り出揃ったみたいだ。
で、日本の携帯電話といえば、ガラパゴス諸島らしい。
日本の携帯電話は世界と比べ独自の発展を遂げているが、世界の潮流には乗れず、まるで独自の生態系を維持するガラパゴス諸島のようだから、というのが上の理由のようだ。
ということで、少し前であるが次の記事を紹介。

・日本のIT業界は「ガラパゴス」を脱せるか・専門家はこう見た’08夏(4)
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMIT00002030072008
いろいろな人たちが、IT業界のガラパゴス諸島と化した日本を変えるにはどうするか、提言している。

さまざまな意見はあるが、外国に目を向ける(人材の登用、英語力を付ける、海外進出支援など)、人材育成に力を、といった意見が多い。
中には「脱ガラパゴスは無理」「ガラパゴス諸島に失礼」という意見も。

とにかく、日本のIT業界には数え切れないほどの問題があることはわかる。
これらの問題を解決するには、上で指摘されたことを始め、やるべきことがあまりに多い。

一方、こんな意見もある。

・「ガラパゴス」で悪いのか?
http://www.nurs.or.jp/~ogochan/essay/archives/1427

ガラパゴス日本にはガラパゴス日本で、良いものもある。
例えば、携帯電話は電子マネーとの融合では、いい意味で世界をリードしていると考えている(功罪もあるだろうけど)。
ただ、携帯電話に限らず、あまりに日本独自の点にこだわり、世界のよいものを取り入れないことは問題だと私は考えている。

『「ガラパゴス」で悪いのか?』では、次の指摘がある。
「つまり、(中略)「日本社会への適応」も近未来の先取りになってしまう可能性のあるものが少なくないのだ。
だからと言って、過適応が肯定されるというものでもないけれど、単純に「日本への適応」を「ガラパゴス化」と非難するべきでもない。「日本固有」に見えるものの中にも、単なる過適応もあれば、「近未来」なものもある。「ぐろーばるすたんだーど」という名の「アメリカ標準」を盲信したり、出羽守になってもしょうがないのだ」
結局は内向き過ぎてもいけないが、外向き過ぎてもよくないということである。
私はこの記事で、悪い日本の現状を変えるには「外国に目を向ける」ことが重要だと書いたが、それは日本のよいところを捨てるという意味ではなく、良い所は伸ばし、悪いところは海外に見習い改善していくべき、というニュアンスを、薄くではあるが書いたつもりだ。
もっとも、それは良くも悪くも「結局はバランスが大事だ」という、無難な主張になってしまうのだが(私も過去の日記で似たような主張や結論になることがよくあったので、自戒を込めて)。

「良い所は伸ばし、悪いところは海外に見習い改善していく」「真似や後追いばかりせず、よい意味で独創的なものも提案していく」ことで、よりよい日本型のIT(ICT)産業モデルが生まれるだろう。
そしてそれは、ICTに限らず、他の業界などでも同じことである。

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