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ICT産業の課題

「SE度」高いITベンダーに見える3つのパターン・日本のIT産業の課題(1)
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITac000010122007

上の記事はもう1年近く前の記事になったけど、参考にはなる。
SE度を7つの視点(アウトプット力、プロジェクト管理力、品質管理力、プロセス改善力、開発技術力、人材育成力、顧客接点力)から分析したとのこと。
そして、企業の成功モデルを3つ取り上げている(以下引用)。
1: 品質管理やプロセス改善を「ジックリ」行なう改善型
2: プロジェクト管理や顧客接点を「シッカリ」押さえる管理型
3: 改善と管理の両方をバランスよくやっている総合型
1は事前評価を十分に行う、不具合のデータを蓄積する、などを行うパターンである。
2はプロジェクトマネージャの支援を十分に行う、顧客とのコミュニケーションを十分に行う、などが特徴である。
3は1と2の中間で、大手IT企業のパターンである。

注目は文末の指摘。
「大手IT企業のソフトウエア開発における収益力の高さは、その下請けになる中堅・中小IT企業に支えられており、またこの多層下請け構造は、中堅・中小IT企業自身が切磋琢磨することを放棄させている。先に述べた改善型や管理型といった成功モデルの追求を妨げ、人材派遣に甘んじるといった産業構造の温床になっている。大企業が努力しているということもあるが、中小企業が改善努力をしない、あるいはできないことで企業規模とSE度の相関を高めている」
極論すると、大手企業は作業のためのモデルやガイダンスを作るだけであり、それを下請けに当てはめているだけ、なんて見方も出来る。
このように、作業は直接せず作業モデルを体型付けて下請けに提示することで、まさに管理者として振る舞い、プロジェクトを円滑に進める努力をする企業の存在も必要なのかもしれない。
ただし、それが中小企業の改善余地を奪っているのだとすれば大きな問題である。
適度な自由や裁量を中小企業に与えることも、改善余地を作り出すきっかけなのだから。

なお、「日本のIT産業の課題」は(2)と(3)も参考になる。
感想は割愛。

・多重下請け、人材派遣構造が阻む業界のイノベーション・日本のIT産業の課題(2)
http://it.nikkei.co.jp/business/news/busi_gyoukai.aspx?ichiran=True&n=MMITac000017122007&Page=30
・欠かせないグローバル視点での競争力強化・日本のIT産業の課題(3)
http://it.nikkei.co.jp/business/news/busi_gyoukai.aspx?ichiran=True&n=MMITac000025122007&Page=29

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