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2つの"COP"のつながり

少し前にニュースで踊っていた、COPという略語。
たいていのニュースでは、今月13日に閉幕したCOP14、つまり気候変動枠組条約の第14回締結国会議の方を指している。
かなり大雑把に書くと、地球温暖化問題について、「京都議定書」の期限以降どうするかを決めるための会議。

一方、COP10と書かれている場合、今日本では上の条約の第10回会議のことじゃなくて、生物多様性条約の第10回締結国会議を指すのが暗黙の了解のようだ。
知っている人もいると思うけど、会議が日本で開かれる(http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/)ので、注目されているのだ。
私としては、生物多様性をダシにして、会議で使う施設の改修などの公共事業の名の下に利権をばら撒いたり金儲けをしたりすることはせず、会議の趣旨を開催地の人たち(特に「議員」さん)が正しく理解し、粛々と会議を開催する、あるいは協力していくことを切に願う。
地域振興などの利益は後から付いてくるのだから。

で、COPはどっちもConference of Parties(締結国会議)の略。
文脈を正しく読み取らないと、混乱に拍車がかかりそう(私も混乱しそう)。

肝心のCOP14のほうは、残念ながら成果があまり出なかったとのこと。
新聞の社説でも厳しい見方をしている。

12/16付朝日新聞社説: (後半)温暖化防止―「南北共益」の道はある
http://www.asahi.com/paper/editorial20081216.html
12/16付毎日新聞社説: COP14閉幕 環境と経済の両立日本が示せ
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20081216k0000m070140000c.html
12/14付読売新聞社説: COP14 険しさを増した「ポスト京都」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20081213-OYT1T00837.htm
(参考)12/16付産経新聞主張: 排出量取引 EUと競える制度構築を
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081216/env0812160251000-n1.htm

温室効果ガス削減義務を負いたくない途上国、景気後退で削減どころでなくなった先進国。
この構図もあり、長期的な(2050年ごろの)削減目標では一致を見なかったとのこと。
温室効果ガスの削減は世界的課題であることを考えれば、どの国ももわがままは許されず、責任を持って取り組まなくてはならないと私は考えている。
だから、途上国は今の先進国並みを目指し、先進国は途上国を先導する意味でも今以上に温室効果ガスの削減に取り組めば、お互い文句が出ることもないだろう。

最後に、COP10で議論されるはずの生物多様性の乱れも、温室効果ガス増加などによる地球温暖化をはじめとする、地球環境の変化が間接的に影響しているだろう。
同じCOPの略語で紛らわしい2つの会議・2つのテーマではあるが、実は関連があるのだ。
そのことに気付いている人たちはどれだけいるのだろうか。

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