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「知的財産推進計画2009」で医療特許は変わるのか

先日、「知的財産推進計画2009」が発表された。


今回の目玉は、医療分野における特許保護の見直しだろう。
iPS細胞の特許問題がクローズアップされる中、日本における医療技術の進展を促すために必要な特許のあり方を、計画を立てた人たちが議論を重ねてきたことは、資料から伝わってくる。
その中で、「先端医療分野の特許保護に係る我が国の取り組むべき課題」において、次の3つの課題を取り上げている。
  1. 審査基準における特許対象の明確化が必要
  2. 特許対象範囲の見直しが必要
  3. 研究者等に対する先端医療特許取得への十分な支援が必要

そしてそれぞれについて、例えば最初は効率的な投薬(DDS: Drug Delivery System)の特許などを示し、わかりやすく課題への取り組みを示している。

今後、医療従事者や医療機器メーカーなどは、上記のあり方を踏まえたうえで、特許や知的財産に対する戦略を考えていく必要があるだろう。
そして、上記に挙げた課題を解決していくことで、医師にも患者にとっても「よりよい医療」の提供が進めば、と考えている。

私は、医療方法特許の功罪で書いたように、「医療方法特許については、欧米など他国の現状も踏まえつつ、医療関係企業のやる気を引き出す申請制度とし、よりよい医療の提供につなげ、医師や患者にとってプラスとすることが大切であろう」という考えを持っていることに変わりない。
その意味では、今回の「知的財産推進計画2009」により、よりよい医療の提供に向けて少しは前進しているのだろう。
今後を注意深く見守りたい。

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